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2007年 03月 25日
「高校生が感動した論語」(祥伝社新書)という本が売れている。
気になっていたので買ってみた。 「寝床で読む論語」とかいう本もあり、こちらも気になるが。 きっかけは今「論語」の講座を週1回近くの大学で受講しているからでもある。 いまさら論語なんて堅苦しい道徳論なぞ、と当初は思っていた。 高校生に言わせると、ウザッタイ、ジャマクサイ、カッタルイという感想になるところだ。 そういうワシも今更カッタルイこったと思っていたが、受講してみると意外に面白いんである。 孔子のひとりごと、弟子に語ったことを中心に当たり前のことが書いてある。 2千年読み継がれただけのことがあり儒教の押し付けでもない。 読む人が自分なりに解釈すればよろしいんである。 現に読み方・解釈に二系統あるそうだ。 あとはどうぞ各自なりに解釈してちょうだいなー、である。 論語に翻訳というものはない、そうだ。 共産党独裁下の中国でも論語ブームだという。 中国は共産党独裁権力者(とくに毛沢東)にとって邪魔な思想として葬り去られていた。 今の中国、拝金主義と功利主義の横行で精神世界は相当すさんでいる。このためか、庶民の間で論語などの古典を学ぶことがブームとなっているそうだ。(読売新聞中国総局長) 「高校生が感動した論語」(佐久協氏=祥伝社新書) 慶応高校で最も人気のある授業をする先生が著者である。(2004年退職) 論語といえば硬い、古い、道徳という連想をするが、実際に学んでみると当たり前の常識的なことがらが書かれていると感ずる。 2千年以上も前の乱れた世に書かれた書であるから、今の人心荒廃日本にも通用するものがある。 敗戦(1945)後遠ざけられていたのはもったいないことであって、最近ようやくまた、顧みられるようになったのは喜ぶべきことだ。 一部偏向思想の向きにはハナから忌み嫌うのがいるが、無視すべし。 孔子が高潔な道徳家という先入観は捨てた方がよさそうだ。出世の遅れた中級官吏といったところか。詳しいことは分からない。2千年前のことよ。 一種の挫折者であって50歳以降日々の雑感を書きとめたもの。寝床で拾い読みするのもよろしかろう。 気にいった箇所があれば声を出して読んでみる。暗唱にも適している。 大雑把に言って解釈には2系統あるそうで、読み方が違えば意味も違ってくるから、こ難しい原文を読んでも時間の無駄というもんだ。 「高校生が感動した論語」は、貝塚茂樹氏の「論語」(中央公論)、金谷治氏の「論語」(岩波書店)などを参考にして、現代の高校生にも分る日本語で紹介している。 。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。 自分で気に入った章、語句を声を出して拾い読みするのもいい。 例えば、 子曰、人之生也直、罔之生也、幸而免、(雍也編第6-19) これじゃあ、何のことか分からない。こんなものは分からなくてもよい。そこで、 読み方のひとつ: 子の曰わく、人の生くるは直し(なおし)。これを罔いて(しいて)生くるは、幸(さいわい)にして免るる(まぬかるる)なり。 (金谷氏「論語」=岩波文庫) 先生がいわれた、「人が生きているのはまっすぐだからだ。それをゆがめて生きているのは、まぐれで助かっているだけだ。 これが、くだんの先生(佐久協氏「高校生が感動した論語」=祥伝社新書)にかかると、次のようになる。: ともかく人生は、愚直なくらい真っ直ぐに生きるのが一番だよ。悪知恵を働かせて羽振りを利かせている者をみると羨(うらや)ましくなるかもしれないが、そんな者を羨むことなんか、これっぱかりもありゃしないよ。そういう連中は、今のところマグレ当たりで禍を免れているに過ぎないんだからね。(何とまあ分かりやすい。これなら高校生でも納得だー。マグレの部分が共通しておるのが面白い。) 。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。 もう一丁いってみるか。 子曰、巧言令色、鮮矣仁、(学而編第1-3) 子曰わく、巧言令色、鮮(すく)なし仁。 「おべっか上手や愛想のよい人間には仁者はいない、と先生は言われた」ではありふれている。 ・・・・・というので、くだんの先生は、こうくる: おい、おい、小器用な言い回しやオーバーなジェスチャーは、真心がお留守になってる証拠だぞ。 記憶力に優れ感受性豊かな中学、高校時代に、優れた古典に数多く接したならば、その後の人生にとって大きな恵みになろうというものだ。 ワシでは遅すぎるワイ。
by yamanteg
| 2007-03-25 20:13
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