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2005年 03月 20日
本田靖春氏について、作家・佐野眞一氏が次のような主旨の書評を書いている。
1億総成り金に成り下がった時代の変容を肯(がえん)じない本田氏の批判精神が、もうもうと噴きあがっている。 日本人の精神年齢は12歳と言ったマッカーサーの言葉を引き合いに出し、「それでも、12歳で殺人者であり売春婦である今日の状況より、はるかにましではないか」と言う氏の言葉に反論できる日本人は、ひとりもいまい。・・・・・ 日本の言論は瀕死の状況にある。大メディアは言論機関の矜持(きょうじ)を忘れて泥試合に走り、期待されたフリーライターはメディアに踊らされて志を失った。 本田氏はそう遺言し、残された者を粛然とさせて世を去った。 !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! うーん、なんと凛とした文章であることよ。 声に出して読みたい日本語。 「矜持」なる言葉、近年めったにお目にかからなくなった。 その言葉にふさわしい日本人が絶滅の危機にある。 ワシントン条約で保護すべき希少動物みたいに。 「矜持」なる言葉さえ知らない(であろう)人や国が跋扈する今日、矜持を保て云々、と叫ぶこともまあ無理なんだろうが。 そういうお前の矜持は・・・・・・・・・・・・・・・・・。 (沈黙)
by yamanteg
| 2005-03-20 10:44
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